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(物語)トンデモ科学部の先輩 6

「追い詰めましたぞ!怪しき白衣の者!!」
「じいや!この人は悪い人じゃないの!!やめて!」
「そうはなりませぬ!これ以上お嬢様を危険に晒すわけにはいきません!!」
「だから、危険に晒されてないの!!」
「いいや!危険です!!」
ああもうどうしたらいいの、、!
「九条、下がってろ。」
「先輩!で、でも!じいやは武術家なんです!!」
「問題ない。やつが武術家であるように、私は、、科学者だ。」
「ゆきますぞっ!!」
は、はやいっ!!じいやの本気のダッシュ!!
「先輩!じいやは右ストレートをよく打ちます!!」

ドガーーン!!

「うおっ!!はは、、危ねぇじゃねえか。」

パラパラ、、

「うそ、、コンクリート壁に亀裂が、!!それに、、」

ブシャー!!!

「給水管にまで届いてる、、」
「私の一撃を避けるとは、、なかなか俊敏ですな、、しかし、逃げているだけでは勝てませぬぞ、、」
「おいお前、、力ねぇな、、」
「なんですと、、?」
「もっかいそこ殴ってみろよ、、亀裂が小せえのなんの!」
「ほう、、はぁぁぁぁぁあああっ!!!!せいっ!!!!!」

バコーンッ!!!

「せいいぁぁぁーー!!」

バコーンッ!!!

「アタタタタタタッ!!」

ドコドコドコドコドッ!!

なんて力なの、、ん、?!
「じいや危ない!!上から電線が!!」

ササッ!

ガシャーン!

「お嬢様、ありがとうございます。なるほど、姑息な手を使いますな。」
「自業自得だ。」
「お遊びはここまでです。参りますぞっ!!」

タッタッタッ!

「セイッ!!」

ササッ

「ホイヤー!!」

ササッ

「タァァー!!」

ササッ






「逃げてばかりですな、、しかし、スタミナで勝負しようとするのは愚行ですぞ?」

バッ!!
「え?先輩?」
「ちょっとピリッとするかもな、、」

タッタッタッ!

「ちょ、ちょっと!!そっちは給水管も電線もあって、、、きゃあっ!!!」
先輩に投げ飛ばされて、、ああ、私、これ知ってる、、感電でしょ、、死ぬの、、?ここで?友達もなにもできずに、、??
「お嬢様ーー!!!!!」

タッタッタッ!

「うおぉぉーー!!間に合っ、、!!!」

ビリビリビリビリ!!!

「、、、、?!ん、、?私生きてる、、!じいや?じいや!!」
「触ったら死ぬぞ。」
「え、、?!」
「おいそこの軍医!!あとは任せた。」
「じいやは生きてるの?!」
「大丈夫だ。なんたって軍医があんなにいるんだからな。」
「私、感電しなかった、、?」
「純水は絶縁体だ。電気を通さない。」
「で、、でもじいやは!」
「水溶液となると話は別だね。電気を通す。あいつは馬鹿みたいに無駄な動きをするから、汗まみれだったんだ。一方君は汗をかいていなかった。そういうことだ。」
「先輩、、」
「まあただ、普通は給水管に純水なんて流れてるわけないからな、、大筋の狙いはとりあえず2人ダウンさせて、あとは軍医になんとかしてもらうつもりだったんだが。」
「は?」
「ん?」

ヘブッ




次回「定期テスト!」
お楽しみに。