いろいろ書く

毎週日曜日更新

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

訂正

(物語)平将門という男(もし光) において、ヘリコプターの構想を練っていた人物を「ダーウィン」と表記しましたが、正しくは「レオナルドダヴィンチ」でした。ごめんなさい。

(物語)平将門という男(もし光)

7時30分。今日も時間通りの到着だ。いつもチャイムの45分前には学校に着く。ただ、9月21日。今日は特別だ。人間たこあげをついに飛ばすのだ。 幼稚園の頃からダーウィンの研究を眺めるのが好きだった。彼は19世紀の人物であるものの、回転軸直行型プロペラ、…

(物語)もしも光源氏が高校生だったら(2/2)

教室の戸を開けると、僕はすぐにその場の異様さを直感した。教室に踏み出した足が違和感を覚える。そこには長い髪の毛が落ちていた。そして周囲に目をやると、いくつかの机や椅子が本来の位置からずれたり、倒れたりしている。誰かが争いあったのだろうか。…

(物語)もしも光源氏が高校生だったら(1/2)

「ビビー、ビビー」 目覚まし時計が鳴る。布団からすらりとした白い手を伸ばす。すっと体を起こし、静かにあくびをする。起きぬけだというのに、この目は鋭く、それでいて妖艶である。恋のどん底に落とした女性は数知れず、誰もそこから這い上がることはでき…

(考察)生き方の提案

生き方を考えるのは非常に難しい。本物の人生というのは、選択型ノベルゲームのように可能性が分岐するものではない。発散するものである。それらを逐一吟味していてはそのうちに息が絶えてしまう。しかし簡単に、様々そぎ落として人生の根幹にあるものを見…

(物語)祝日なのに出勤ですが

「さっさと仕事しろこのタコ!!」 私の勤めている会社は週休2日、福利厚生が充実していて、優しい先輩が多く、アットホームな職場。 そのはずだった。 「本日は面接をよろしくお願いします。」 「はい。では自己紹介から。」 「狂徒大学から来ました。工藤…

(物語)地獄谷温泉からの卒業

「あぁ、いい湯だな。日本の湯の名所はあらかた訪れたが、やはり地獄谷は別格だよ。そうは思わんか?」 顔を赤くした猿に話しかけてみる。この猿ときたら、さっきからひょうひょうとした顔でいかにもふらふらしていそうな面立ちをしているくせに、私ばかり見…

(玄人向け考察)死について

一般的にあまり容易に触れるべきでない話題、という暗黙の了解があるが、しかし、死とは私にもあなたにも、すべからく、かつ必ず訪れるものである。これを考察しない訳があろうか。これほど確実に起こる未来が存在するだろうか。いや存在しない。であるなら…

(物語)映画版ジャイアンができるまで

「おぃのび太!漫画買ってこいよ!」 「わ、わかったよジャイアン、、」 「明日の学校で朝一番におれに渡せ。いいな?遅刻でもなんでもしてみろ。そのときは、、、」 「ひ、ひい!」 そう言ってのび太は商店街に駆けていった。この光景も何度目だろう。放課…

(考察)確率からみる数学の限界

私の新しい理論をここで提唱しよう。 あらゆる確率は0である。という理論である。 とある機械がある。1つのボタンがついていて、そのボタンを押すと、赤、青、黄のいずれかの色のボールが1つでてくる。 赤のボールが出てくる確率はなにか? 1/3 本当に?もっ…

(考察)「あーちょっと離れたな」について

ある時私は、友人の好きな果物を当てようとしていました。 私「リンゴ?」 友「惜しい!」 私「じゃあ、、ミカン!」 友「あーちょっと離れたな」 ー「あーちょっと離れたな」ー 「あーちょっと離れたな」(以下あーちょと呼ぶ)って何を意味してるんだろう…

(玄人向け物語)「言語が見せる世界」より

「認知意味論とはこのように人による認知の違いを疑ったものである。ところで、この認知の違いは各々の事物に対応する個別したものではない。これらが無意識下に統合され、我々の世界は構成されている。つまり、元来人間とは孤独であり、またある意味君らは…