いろいろ書く

毎週日曜日更新

(物語)美幸ちゃん 3

「今日はショッピング行きましょ!」
「いやだ。」
「へ?いいからこの雑誌見てよ!ウィゴーにめちゃくちゃ可愛い服が売ってるの!期間限定だってさ!!」
「いやだ。」
「は?いいから早く支度しろ。」





「かわいいいーーー!!!!え、なにエイチアンドエムにこんな可愛いのあるの?!!やばいってば!!ねえ!すごいよねぇ!!」
「ウィゴーとやらはどこへいったんだ、、」
「ねぇ可愛いよね!似合ってる?!似合ってるよね!」
「うーん、美幸っぽくはないかなぁ、、」
「店員さーん!これ下さい!!」
「(チャリーン)」
「ふーー、そろそろ疲れてきたね。」
「おお!そうだよな、疲れてきたよな!」
「うん、だから、、一旦ユニクロ入ろっか。」
「はは、、」






「ほんとにもう無理だ、、」
「なによ、このあたり電化製品店ばかりじゃない。」
「電化製品、、?!」
「さ、次はマウジーよ。」
「なんだよこれ、、つけているだけで腹筋が割れる、、?!」
「そのあとはパスタ食べて、スタバ寄って、、」
「試着可能、、つけてみるか。」
「って、あんた、、なにやってんの。」
「(ぶるぶる)おいおいすごいぞこれ!すごい!揺れてる!!」
「なにそれ、かわいくないわ。」
「(ぶるぶる)いいかい?!価値判断の基準はかわいいだけじゃないんだ!大事なのは実用性だよ!!」
「それで痩せると思ってるの?底なしのアホね。呆れるわ、向こうでばりかわなスウェットが待ってるの。はやく行きましょ。」
「(ぶるぶる)すごい!!これ音声で操作できるテレビだって!!」
「、、、まずその胡散臭い筋トレマシーンを外しなさいよ。」
「(ぶるぶる)音量下げて!」
「は?なに喧嘩売ってんの?」
「(ぶるぶる)音量下げてよ!」
「なに静かにしろですって?正気?!信じられないわ!!」
「(ぶるぶる)え?なにが?」
「私帰る。」
「(ぶるぶる)え?ちょっと??え、待ってよ!!」
「うっさいバカ。」
「(ぶるぶる)」