いろいろ書く

毎週日曜日更新

(物語)美幸ちゃん 2

「ここにいたのか、、」
「」
「なあ美幸。」
「」
「俺が悪かった。この通りだ。」
「なによ、、、」
「悪かった。」
「ばか、、」
「お、おいどこいくんだよ!」
「フルコースで詫びなさいよ。」
「え?」
「この前一緒に行こって言ってたフレンチ、フルコースで私をもてなしなさいよ。さあ、早く行くわよ。」
「気の早いやつだな、、」
「なによ、また拗ねるわよ?」
「とんでもない。」



「おいしぃぃぃーーー!!!!!なにこれー!!!ほっぺたおちたぁぁぁーーー!!!」
「よかったな。確かにこんなもちもちしたパスタ食べたことないよ。こっちの皿の食材はなんだ?わかる?」
「(もぐもぐ)」
「、、、おいしいか。」
「おいしぃ。」
「そっか。なんだか、このとてつもない気の変わりようをみていると、俺へのあらゆる感情も突発的のように思えて、、ちょっと寂しい気もするな。ははは。」
「突発的?(もぐもぐ)」
「さっきのことさ。やっぱり俺が飽きられるんじゃないかって。」
「最悪。なんでまたその話持ってくるの?いまいい気分だったのに。」
「ご、ごめん。冗談だよ。」
「ふん、なにが冗談よ。仕方ないから言ってあげるけど、あなたって結構かっこいいわ。飽きられないって。(もぐもぐ)」
「俺は自分のことをそんな風には思わない。気休めにもならないよ。」
「確かに。そんなこと言ってたら私も飽きちゃいそう。(もぐもぐ)」
「えええ、、」
「あんた男でしょ?なよなよしてないでもっと傲慢でアホっぽくいなさいよ。(もぐもぐ)」
「酷い言いようだな。」
「そもそも、私はあなたの顔には興味ないの。(もぐもぐ)」
「さっきかっこいいとかなんとか言ってたじゃないか。」
「まあね。(もぐもぐ)」
「どっちだよ。」
「いい?ちゃんと聞いて。私はいまあなたのことが好きなの。ただそれだけ。それじゃあ不満?」
「、、、傷つく未来が見えるっていうか、、なんというか、不安だよ。」
「不安がってる暇あったら私をもっと愛してみなさいよ。今ならキスしても、私は警察に通報することはないわ。明日は分からないけど。」
「君は本当に、優柔不断だ。」
「あなたは本当に、臆病者ね。」
「今俺のこと好きかい?」
「もちろん。」
「」
「あら、それは大きな一歩ね。」
「君の一歩はどんなもの?」
「そうね、、ここで約束するわ。あと1週間はあなたのこと好きでいてあげる。」
「とほほ、割りに合わないよ。」
「さあ、今日は食べるわよ(もぐもぐ)」