いろいろ書く

毎週日曜日更新

(物語)美幸ちゃん 4

「別れよ、美幸。」
「え?」
「なんかもう、疲れたんだ。」
「いや、え、、?」
「自分勝手なのは分かってる。ごめん。」
「ん、、ん、、?」
「ごめん。」
「や、、やだ(ウルッ)」
「なーんてね。ドッキリ大成功。」
「へ?あ、ぶっとばす!」
「ぐはっ」
「なによ、はやく言ってよね。」
「はは、ごめんごめん。そろそろ寝るか。」
「うん、おやすみ、、」





、、分かってるよ。本当に疲れてるんでしょ。私がいつもわがままで、あなたの話とか全然聞いてなくて、それでもう、どうでもよくなっちゃったんでしょ、、





「相模原納涼花火大会、、へぇ、今日花火大会だってさ。」
「あら花火!行きましょ!!じゃあ夜ご飯を早めに済ませちゃいましょ!」
「おいおいあんなに昼にパスタを食べたのに、もうなにも食べられないよ。」
「いいからいいから!はやくー!」




ドーーーン!!!
「きれいね。」
「うん。」
「昨日の別れ話、本当なんでしょ。」
「、、美幸には、ほんとに敵わないな。」
「この前の、手繋いでた人の方がいいんでしょ。」
「」
「去年、花火大会で告白してくれたよね。この高田橋で、一緒に肩並べて花火見て、笑い合って、それで、一生幸せにするって、、」
「やめてくれよ昔の話は。」
「むかし、、?そうね、もう昔の話なのね、、」
「」
ドーン!ドドーン!
「好きなの。あなたのこと。大好きなの!」
「こ、声が大きいよ。周りの人に迷惑だ。」
「花火の音でどうせ聞こえないわよ、、それに、周りに迷惑なんじゃなくてあなたが迷惑してるんでしょ!ねえ!いやだよ!いやなの!!ちゃんとあなたの話聞くから!好き勝手しないから!!ちょっとの浮気くらいなら許すから!!あなたと、、あなたとまたパスタが食べたいの!!」
「うるさいよ、、」
ギュッ
「」
「美幸、、」
「こんな終わり方ないよ、、」
「ごめん、ごめん、、ごめん!!」
バッ
「ああ!待って!お願い待って!!お願いだから!!



ドーーーーン!!!!







次回の美幸ちゃんは「慣れっこだから」です。
お楽しみに。